(1)H.multifidus (ヘレボルス ムルティフィドゥス)
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ユーゴスラビア中部原産の種で、写真のようなカップ型の淡緑色か淡紅色の花が下向きに咲きます。
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(2)H.niger (ヘレボルス ニゲル)
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ヨーロッパ中部から南部に分布する早咲きの種で、英語名のクリスマスローズは、クリスマスの頃に咲くので付けられました。
よくクリスマスローズと誤解されるH.orientalis とは開花期で違いますし、本種は一つの花茎にたった一つの雪のように白い花(萼片)を横向きに咲かせますので区別がつきます。
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無地 |
ニゲルダブル |
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(3)H.×nigercors (ヘレボルス ニゲルコルス)
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H.niger×H.argutifolius (ヘレボルス ニゲル×ヘレボルス アルグティフォリウス)の種間交雑種です。
花は、白地に青緑の模様が入ります。
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(4)H.×sternii (ヘレボルス ステルニイ)
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H.argutifolius×H.lividus (ヘレボルス アルグティフォリウス×ヘレボルス リウィドゥス)の種間交雑種です。
本種は、H.nigerやH.orientalis の地際から花茎を伸ばして開花するタイプ(無茎花)と違って葉の有る茎に花が咲くタイプ(有茎花)です。
また、葉が灰緑色で、小型で淡緑色に紫褐色の模様が入る花をたくさん付けるのが特徴です。
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(5)H.orientalis (ヘレボルス オリエンタリス)とハイブリッド
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ギリシャ北西部、トルコ北西部ロシアコーカサス地方原産の種で、英語名は「lenten rose」つまり四旬節(復活祭前の40日間)のバラで、
3月頃に咲くことから付けられたようです。しかし、しばしば日本ではクリスマスローズのローズでバラ色というイメージを持たれるのか、
白花のH.nigerではなく本種をクリスマスローズと誤解されることもあります。しかし、開花時期が3月でH.nigerより遅いのでクリスマスローズと呼ぶには違和感があります。
また、一つの花茎に数個の花が下向きにうつむくように咲くのも H.niger と違う点であり、控えめな姿がこの種の魅力の一つだと思います。
原種の花色はクリーム色ですが、本種から作り出された園芸品種及び本種と他種との交雑によりハイブリッドの品種が作り出され、
白、ピンク、赤、緑色などの多彩な花色の園芸品種があります。園芸品種といいましても、固定された品種名の付いたものは少ないので、
花の地色で緑、白、黄、ピンク、赤、紫、灰紫、黒に分け、更に模様の有る無し、花型でダブル(八重咲き)、唐子咲きなどに分けられています。
模様のタイプには、斑点、編み目、覆輪、リバーシブル(萼片の表と裏が違う色)などがあり、また花型もシングルの他にダブルもあります。
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4)ピンク系
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