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タイトル:ラベンダー

ラベンダー
(ラウァンドゥラ属 Lavandula

*ラベンダーのプロフィール    *ラベンダーコレクション

ラベンダーのプロフィール

 「香りのよい花」といえば、バラかラベンダーですね。先にバラを紹介しましたので、今回はラベンダーを紹介しましょう。ラベンダーは、サルビアやセージなどと同じシソ科の花です。 シソ科は、香りのある植物が多い仲間です。ラベンダーは、草花だと思われがちですが、多年性の小低木です。原産は、地中海沿岸、熱帯アフリカ北部、 西アジア、アラビア半島、インドで、28種が自生しています。

 人類のラベンダーの利用は、古代ギリシャ時代に始まります。当時から入浴剤や洗濯物の香り付けにされていたという記録があります。学名のLavandulaは、 ラテン語の「洗う」を意味する「lavo」からきたと言われています。また、ラベンダーには、抗菌効果、鎮静作用、防虫効果がありますが、 それは古くから知られていて、枕やタンスの中に入れるなどして生活の中で利用されていたということです。

 ラベンダーの本格的な栽培は、16世紀からで、最も香りの強いイングリッシュ・ラベンダーがイギリスで栽培されたことに始まります。 我が国では、1937年に北海道に初めて香料用種の種子が導入されたとのことです。

 ラベンダーには、香料用(もちろん観賞用にもなります)は主にイングリッシュ・ラベンダー(L.angustifolia)とスパイク・ラベンダー(ヒロハラベンダー L. latifolia)、 またはこれらの交配種が栽培され、ガーデンなどでの観賞用は、フレンチ・ラベンダーやスパニッシュ・ラベンダー(いずれもL.stoechas)が加わります。

 今回紹介する写真は、イギリス最大の栽培地であるノーフォーク地域のラベンダーを撮影したものです。ここは、北緯51度で、世界最北端のラベンダーの栽培地です。 ラベンダーの栽培は、冷涼で乾燥したところに適しているので雨の多い日本では、株は数年しかもたないのですが、適地であるノーフォークやフランスのプロヴァンスでは30年を越える株があるそうで、 こうなれば正に「木」といえますよね。

 ラベンダーの魅力は、まず香りでしょうが、ラベンダー畑の独特の紫色は、私には香り以上に憧れの色です。見渡す限りの紫の海を見たいために、 日本から12時間もかけて訪ねて行きました。


ラベンダーコレクション


★ angustifolia(アングスティフォリア)

 プロフィールでもご説明したとおり、香料用のラベンダーの一種であるイングリッシュ・ラベンダーです。この種が最もラベンダーらしいので、 英語では「common lavender」といわれています。

地中海沿岸の原産で、以下にこの園芸品種の写真を7つ紹介します。


写真をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。

L.angustifolia
`Schla(Blue Cushion)'
(アングスティフォリア
 `スコラ(ブルークッション’)
L.angustifolia
`Dwarf White'
(アングスティフォリア
`ドワーフ ホワイト’)
L.angustifolia
`Folgate'
(アングスティフォリア
`フォルゲイト’)
L.angustifolia
`Heacham Blue'
(アングスティフォリア
`ヒーチャム ブルー’)
L.angustifolia
`Hidcote'
アングスティフォリア
`ヒドコート’
L.angustifolia
`Imperial Gem'
アングスティフォリア
`インペリアル ジェム’
L.angustifolia
`Loddon Pink'
(アングスティフォリア
`ロドン ピンク’)
 


★ stoechas(ストエカス)


L.stoechas
`Blue Form'
(ストエカス
`ブルー フォーム’)

★ ハイブリッド系


L.`Helmsdale'
(`ヘルムズディル’)
L.`Marshwood'
(`マ−シュウッド’)


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