ドクツルタケ

ドクツルタケ

Amanita virosa (Fr.) Bertillon

(テングタケ科 テングタケ属)

 夏から秋にかけて各種の広葉樹林、モミ林、ツガ林などの林内地上に点々と発生する。薄暗い林の中に真っ白なこのきのこが発生しているのを見ると、 ドキリとする。純白の外見とはうらはらに、世界の猛毒きのこの中でも横綱格のひとつである。ヨーロッパでは「死の天使」の異名で恐れられている。 その割に中毒する人が多いのは、野生のマッシュルームと見まちがえやすいためだと言われている。日本ではあまり食べる人もいないようなきのこであるが、 何年かに一度は中毒事故があり、その中毒患者のうち何人かは命を落としている。

[特 徴]
 傘、ひだ、柄、つば、つぼともに白色のきのこ。時として傘の中心部が紅褐色をおびる事もある。つばより下の柄はささくれにおおわれ、 つぼは袋状で大型である。



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