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コシアブラ
食べごろの新芽
新芽の拡大
(ウコギ科、
Acanthopanax sciadophylloides
)
※
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山菜にはいろいろある。ホンナ、ヒデコ、アイコなどと地元ではニックネームで呼ばれている。ワラビが発ガン性云々で嫌われ、 タラの芽が栽培されるようになったので、現在の王様はコシアブラではないだろうか。「腰に油が付くくらいうまい」という意味であるが、 基本的に木の芽なので一度見つけるとまとまってとれ、高木でないので取りやすい。ときどき全部の芽を掻いてしまう人が見られるが、 それはやめよう。山菜にはいろいろな機能性成分が含まれている。本種にも抗酸化作用がある。季節感を大切にするのに欠かせない食材であろう。
東北地方ではネマガリダケ(チシマザサ、
Sasa kurilensis
)を採集するためにその時期に山に入る。夢中で採っていると熊に遭ったり、 藪の中で帰り道を見失うこともある。山菜取りはそれほど楽しい。
ネマガリダケ
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