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Vol.3 No.2 【特 集】 在来天敵の生物農薬的利用技術の開発 |
| タイリクヒメハナカメムシのIPMにおける今後の役割 |
| アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲夫 |
| 天敵製剤 「タイリクヒメハナカメムシ剤」(和名:タイリクヒメハナカメムシ 学名: Orius strigicollis )は日本の土着天敵であり2001年に天敵農薬として農林水産省により登録されている。温室栽培での野菜類のアザミウマ類に登録がある。主な使用作物はピーマン,ナスなどである。化学農薬の効果が低いアザミウマ防除の救世主として歓迎された。ところが2008年にスワルスキーカブリダニがアザミウマに登録され,また土着天敵タバコカスミカメが農家により生産され使用されはじめるとその必要度が低下してきている。本稿では,タイリクヒメハナカメムシの今後の利用法について考察する。 (キーワード:タイリクヒメハナカメムシ,アザミウマ,IPM,スワルスキーカブリダニ,天敵) |
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| 施設野菜類での飛ばないナミテントウ製剤の効果的な使い方 |
| (独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター 世古 智一 |
| 施設栽培のコマツナ,イチゴ,ナスなどの野菜類において,飛ばないナミテントウ製剤の2齢幼虫を1�屬△燭蝪隠亜腺隠各�,1週間間隔で2回以上放飼することでアブラムシ類を効果的に防除できる。アブラムシ類がすでに多発生している場合は,気門封鎖剤などで密度を低下させた後に放飼する。アブラムシ以外の害虫を防除する薬剤は,飛ばないナミテントウへの影響が少ないものを使用する。栽培環境において飛ばないナミテントウの歩行分散を阻害する要因があると,有効に働かない可能性があるので注意する必要がある。 (キーワード:ナミテントウ,アブラムシ,飛翔不能化,生物的防除,天敵製剤) |
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| 在来天敵キイカブリダニの生態的特性と 生物的防除資材としての利用技術について |
| 高知県 農業振興部 古味 一洋 |
| キイカブリダニは在来カブリダニのなかでミナミキイロアザミウマに対する捕食能力が最も高かった。そこで,本種の生態的な特性を明らかにするとともに,生物的防除資材として施設ナスで利用するための放飼方法を検討した。タイリクヒメハナカメムシを利用した施設ナスのIPM体系にキイカブリダニを組み込むことにより,アザミウマ類に対する防除効果を高めることができる。 (キーワード:キイカブリダニ,ミナミキイロアザミウマ,生物的防除資材,IPM) |
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| アブラムシの天敵,チャバラアブラコバチとヒメカメノコテントウの生態と利用方法 |
| 住化テクノサービス株式会社 巽 えり子 |
| チャバラアブラコバチとヒメカメノコテントウは,いずれも日本各地に生息する天敵であり,生物農薬として農薬登録され,施設栽培野菜類のアブラムシ防除用に販売されている。チャバラアブラコバチは主にヒゲナガアブラムシ防除用に利用されており,ヒメカメノコテントウは前種を含む多種アブラムシに利用できる。いずれも発育適温は20〜30℃で,休眠性は弱い。アブラムシの発生初期に,アブラムシ発生箇所を中心に放飼をおこなう。利用にあたっては,天敵の生存に影響のある化学薬剤の散布は避ける。 (キーワード:生物的防除,発育,増殖,休眠,放飼) |
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| 在来天敵の利用が広がる高知県の施設園芸 |
| 高知大学総合科学系生命教育研究部 荒川 良 |
| ナスやピーマンの施設園芸が盛んな高知県において,害虫防除に地場の天敵,いわゆる在来天敵の利用が広がりつつある。特に広食性のカスミカメムシであるタバコカスミカメとクロヒョウタンカスミカメがナス・ピーマン栽培農家で主にコナジラミ対策用に使われている。前者はゴマに集まることを利用して農家自らが採集,増殖,利用し,後者はベンチャー企業が県内限定でJA経由での販売を2014年より開始している。高知大学と高知県農業技術センターは相互に協力して,これら在来天敵の有効活用方法の検討,新たな在来天敵の発掘を継続して行っている。 (キーワード:在来天敵,特定農薬,高知県,クロヒョウタンカスミカメ,タバコカスミカメ) |
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| 茶のハマキ類に対する昆虫ウイルスの利用 |
| アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲夫 |
| チャハマキとチャノコカクモンハマキは我が国の茶園における主要な葉巻害虫である。化学農薬以外での防除方法が求められているなか昆虫ウイルスである顆粒病ウイルスが開発されたが,近年その利用は化
学農薬の利用の拡大のため減少している。新たな市場として,海外向けの茶の防除に本剤を使用すれば,残留農薬の問題がなくなり,輸出に資することが期待される。
(キーワード:「ハマキ天敵」,チャハマキ,コカクモンハマキ,茶,輸出) |
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