この項では、すでに紹介しましたアゲハチョウ科とタテハチョウ科以外のチョウの仲間を紹介します。 とくにこれらのうちでも、中・南米に分布するモルフォチョウやドクチョウの仲間は美しい特異なグループとして知られています。 また、大きさは前項と同様に紹介した写真の個体の開張(翅を広げた時の前翅の両端の長さ)で示しておきます。 ■モルフォチョウの仲間(目次 No.1〜10) 中・南米に分布するモルフォチョウ科に属する中〜大型のチョウ類で、多くの雄は強い金属光沢の青色の翅を持っていますが、この輝きは本来の色ではなく、 光の屈折で生じる干渉色です。 ■フクロチョウの仲間(目次 No.11〜13) 中〜南米に分布するフクロチョウ科のチョウは、翅を広げた状態で、裏側を逆さに見ると、フクロウに似ていることで有名です。 最近の研究では、この眼状紋は幼虫の食草であるバナナ園に住むトカゲやカエルの捕食から逃れるために、それらの横顔に擬態したものであるらしいことがわかってきました。 ■ドクチョウの仲間(目次 No.14〜22) 中〜南米に分布するドクチョウ科とトンボマダラ科のチョウは、多数の種類を含み、色彩も変化に富んでいます。また、幼虫が有毒のトケイソウ を食べ、成虫もその毒物質を持ち、小鳥の捕食を免れています。 このため、いろいろのチョウの擬態のモデルになっているばかりでなく、ドクチョウのなかまどうしでの相互擬態も数多くの例が知られています。 ■その他のチョウの仲間(目次 No.23〜39) 以上のほかにも、チョウの仲間には珍奇美麗種が数多く、このように 紹介して行けばきりがないほどです。以下にその一部を紹介しておきます。 ■ガの仲間(目次 No.40〜42) チョウとガは分類学的に区別されているわけではなく、チョウ目昆虫のうち一部の科のものを「チョウ」、その他を「ガ」と便宜的に区分しているに過ぎません。 いずれ機会を見てガの仲間も紹介したいと思いますが、このチョウシリーズの最後に、美しさ、珍奇さ、大きさで代表的なガをそれぞれ1種ずつ紹介しておきます。 |
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