クロシタアオイラガ
Parasa flavescens
クロシタアオイラガの終齢幼虫 |
イラガ科。日本全国に分布。イラガの仲間としては、前種(イラガ)と並んで庭に多い有毒の毛虫です。幼虫は前種に似ていますが、
体長20mm内外とやや小型で、写真のようにからだの模様が違うので見分けられます。ただ小型でも刺されたときの痛みはイラガと同じで、
しかも、注射器式のトゲのほかに毒針毛も持ち、刺されたあとの症状はイラガよりも長引きます。また、発生する庭木もイラガとほぼ同じですが、
本種の場合は幼虫が葉裏にいることが多く、気がつかずに刺されることが多いようです。
年2回発生し、幼虫は6〜7月と8〜9月に見られます。その他の生活史はイラガとほぼ同じですが、マユは暗褐色で縞模様がなく、目立ちません。 なお、イラガの仲間の幼虫はすべて刺します。参考までに庭で見られるほかの主な種類も写真で紹介しておきます。 |
アオイラガの終齢幼虫本州以南に分布。ヤナギ類に多く、ナシ・クリ・カキにも発生。 |
ヒメクロイラガの終齢幼虫本州以南に分布し、局部的に多発生することがある。とくにカキとアブラギリに多く、サクラ・ケヤキにも発生。 若齢幼虫は集団で生活する。 |
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