庭の刺す毛虫・刺さない毛虫 |
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梅谷 献二 |
チョウやガのチョウ目昆虫は日本から 5,000種ほど記録されています。
このうち幼虫の体に目立って毛の多いものを俗に“毛虫”と呼び、毛の少ないものを“いも虫”と呼んでいます。毛虫もいも虫も嫌われ者ですが、
とくに毛虫は、人を刺すことで恐れられてもいます。しかし、チョウやガの幼虫のうち、いわゆる毛虫は、全体の20%くらいで、
人を刺す種類となるとさらにそのうちのわずか2%くらいの種類しかありません。どんなに恐ろしそうな形をしていても、大部分の毛虫はむしろ無毒安全なのです。
だから、ほんのひとにぎりの刺す毛虫を覚えておけば毛虫など恐れるにたりません。
ただ、困ったことに家庭の庭という身近な場所に数種類の刺す毛虫がよくいて、 それに刺される被害が少なくありません。 ここではそうした「庭の刺す毛虫」と「刺さない毛虫」の主なものを紹介しておきます。 |
刺す毛虫 |
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1.チャドクガ (ツバキ、サザンカ、チャ)2.ドクガ (サクラ、ウメ、バラ、カキなど多くの樹木と草花)3.イラガ (サクラ、ウメ、ケヤキ、カキなど多くの樹木)4.クロシタアオイラガ (サクラ、ウメ、ケヤキ、カキなど多くの樹木)5.マツカレハ (アカマツ、クロマツ、ヒマラヤシーダなどマツ類) |
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刺さない毛虫 |
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庭でよく見かける“刺す毛虫”としては、これまで紹介した種類が代表的なものですが、庭には刺しそうで“刺さない毛虫”も数多く見られます。
ここでは危険のないそうした毛虫の代表として4種を紹介しておきます。
1.マイマイガ (サクラ、クヌギ、クリ、ニレなど)2.アメリカシロヒトリ (サクラ、ヤナギ、カキ、プラタナスなど)3.クスサン (クリ、クヌギ、コナラ、イチョウなど)4.オビカレハ (サクラ、ウメ、モモ、ヤナギなど)
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