ヒトリガ科。本州・四国・九州に分布。戦後間もなくアメリカから渡来した有名な侵入種。年2回(一部3回)の発生で卵で越冬し、
幼虫は5〜7月と8〜9月に出現します。幼虫は中齢期まで葉を糸で覆って巣を作って集団で生活するため、よく有毒のチャドクガが本種に間違われますが、
これは危険な誤解です。本種まったくの無毒で、ツバキやサザンカに寄生することもほとんどありません。しかし食性は広く、
サクラ、ヤナギ、カキ、プラタナス、ミズキ、アメリカフウなど百数十種の樹木の葉を加害します。とくに、しばしば大発生を起こし、
街路樹や公園樹木を丸坊主にする都市型の鑑賞樹の害虫として知られています。
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