東南アジア一帯に分布するコノハムシの仲間(ナナフシ目)には数種類があり、いずれもグァバの葉を食害する。木の葉に酷似することで知られ、
ぼくもこの虫を現地で何度か見たことがあるが、それは驚くばかりのまぎらわしさであった(写真参照)。これは、熱帯農業研究センターの日高輝展氏が1988年の秋、
スリランカのキャンディ市の骨董店で見つけ、みやげにくださったものである。黄銅製、頑丈な一体成型の年代物で、腹面に作者のイニシャル「A.J.」の刻印がある。
背面に渦巻き模様を配するなどデフォルメされているが、全体としてはよくこの虫の特徴をとらえている。前脚を除く体長85o、重量165g。
用途はペーパーウエイトと思われる。モチーフとしてのコノハムシは珍しい。
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