チャバネゴキブリ
Blattella germanica(チャバネゴキブリ科)
成虫の体長10〜15mmの屋内性ではもっとも小型の種類です。世界中の屋内に分布する代表的なゴキブリで、アフリカ原産と考えられていますが、
野生種が発見されず定かではありません。寒さに弱く、とくに暖房設備のいい、ビル、飲食店、病院、船舶、航空機、列車などに多く、
新幹線や航空機の中で見られるゴキブリはたいてい本種です。 全体は黄褐色、胸部に1対の黒い斑紋があります。卵鞘は薄く中には40〜50個くらいの卵が入っています。生育期間は夏ならば2〜3か月で、 幼虫は5〜6回脱皮して成虫になり、成虫の寿命は3〜5か月に及びます。 寒さに弱く、20℃以下では活動できませんが、暖かい場所では1年中、卵・幼虫・成虫が見られます。卵の期間は20日位ですが、卵鞘が薄いため、 雌は孵化するまで卵鞘を自分の尾端に保持します。 小型ですが、屋内性のゴキブリとして最重要種です。本種は翅がありますが飛ぶことができず、行動範囲も狭いのですが、増殖効率の良さと、 小型の電気器具の中にも好んで潜み、それを媒体として広がり、世界的にもっとも数の多い種類となっています。 |
ヤマトゴキブリ | クロゴキブリ | ワモンゴキブリ |
トビイロゴキブリ | チャバネゴキブリ | キョウトゴキブリ |
ゴキブリ列伝のトップにもどる