キョウトゴキブリ
Asiablatta kyotensis(チャバネゴキブリ科)
本種は1960年ころ、京都市内の民家で発見されて新種として発表された屋内性ゴキブリの新顔で、成虫の体長14.5〜18mm、
ヤマトゴキブリをさらに小型にしたような形態をしています。 その後本種は、北は新潟県から南は福岡県などいくつかの地域や隣の韓国にも分布していることがわかりました。また、民家や食品マーケットで見つかっているほか、 野外でも棲息が確認されています。 おそらく日本在来の種類と考えられ、ごく近年になってから野外から屋内への道を歩き始めた珍しいケースと思われます。今のところ数が少なく重要種ではありませんが、 ヤマトゴキブリに続く第二の国産の屋内種として、屋内への適応のありさまをリアルタイムでわれわれに見せてくれるかも知れないという意味では興味ある種類です。 生育期間は好条件下で300日内外、成虫の寿命は約3か月で、1年1世代を経過すると考えられています。他種よりもさらに湿った場所を好み、 低湿度の条件では成虫になるまでに2年かかったという記録もあります。 |
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