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昆虫学者の故於保信彦さんの子息で、ぼくの若い友人である竹彦君が最近折り紙に凝っている。
室町時代に端を発するこの日本独特の遊戯は、昨今静かなブームとかで、国際的な市民権まで得つつあるという。
これは、最近彼を通じて、彼が所属するグループ「折り紙探偵団」の西川誠司団長に創っていただいたものの一部である。
折り紙には幾多の流儀があり、たいそう奥が深く、西川氏はそのうちの「不切一枚正方形」の派に属する。
これは折り鶴に代表されるように、正方形の紙1枚だけを用い、切れ目を一切入れないで折る流派というが、この制約で虫の脚や触角をどのように折り出すのであろうか。
この見事な技術を“角(つの)だし”といい、その難度から昆虫と恐竜は折り紙のモチーフとして花形となっているようである。
極上の和紙なので、ほどくことはできようが、おそらく自分では復元不可能であろう。体長はバッタ・8cm、カミキリムシ・7cm、カブトムシ・9cm。
紙の大きさはいずれも一辺21cmとのことである。
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