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シリーズ15回目に英国のハサミムシを紹介したが、これも同じときの旅で、アムステルダムのホテル売店で発見した“現物限り”の採集品である。
陶製のメルヘン人形「フンメルドール」で有名なドイツのGoebel社製。
アカタテハとキアゲハを、翅の裏面まで克明に模写したハンドメイドの作品だが、リアルすぎる点がおもしろみに欠けるきらいがある。
ただ、これらは同社の分厚いカタログにもなく、その意味では珍品といえよう。アカタテハとキアゲハのともに別亜種は、
日本でこそマニアもまたいで通るほどのありふれた駄チョウながら、チョウ相の貧弱なヨーロッパでは代表的な美麗チョウのひとつとされている。
そのため、この両種はヨーロッパや中近東の多くの国で切手の図案にもなっているので、このオブジェのモデルに採用されたのもゆえないことではない。
もっとも、アカタテハがなぜアンモナイトに止まっているのか、その因果関係については理解に苦しむところではあるが……。高さはともに約8.5cm。
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