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ケニアの観光土産に、バナナの幹の皮(バナナスキン)と針金で作ったいろいろな動物のミニチュアがある。
ただ、ぼくが昔この地を訪ねた時には見なかったので伝統的な民芸品ではないらしい。今回のものは、国際農林水産業研究センターの守屋成一氏から1988年に頂いたナイロビ土産である。
虫の背中の輪に紐を通し、このチョウ・いも虫・コオロギのほか、ガ・セミ・バッタなど10匹ほどの虫がジュズ繋ぎになっていた。
ユーモラスで素朴な味があり、楽しいオブジェであるが、はたして一般観光客に歓迎されるかどうかは疑問である。守屋氏の発見時もただ1軒の店でこれが2組しかなかったそうである。
その後この地を訪れた友人は多いが、バナナスキンのカバやキリンなどは見かけても、“虫”は再発見されていない。せっかくアフリカの大地に一閃の光芒を放ち、
ご多分に洩れず虫ゆえにむなしく消えていったあだ花だったのであろうか−合掌。チョウの開帳21cm、コオロギの体長6cm。いも虫の体長8cm。
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