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シリーズ6回目に昔懐かしいブリキのセミを紹介したが、今回の写真下も、戦後、闇市全盛の都会の露店で見られたブリキの跳ねバッタである。
覚えておられる方もあろう。腹の吸盤を床に押しつけると、やがて空気が入って吸盤がはずれ、脚がバネになって高く跳ね上がる。
レトロブリキ玩具のブームにも忘れられた安玩具で、ほとんどは現存していないと思われる。しかし、さすがこの道の先達の長谷川仁氏はこれを3個も秘蔵し、
これも懇願して氏からいただいたものである。
さて写真上は、東京農大の河内省三氏が最近渋谷のデパートで発見し、ぼくに贈られた現代の跳ねバッタである。これもまた、今どきの子供にも通用すると考えた物好きがいたことが嬉しい。
しかも、販売場所が露店からデパートに昇格し、材質もブリキからプラスチックに進化し、バッタもリアルになった。しかし、さすがに半世紀の時を刻んだ旧型の方が、
はるかに貫禄勝ちと思えるがいかがであろうか。体長は旧型65mm、新型60mm。
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