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フィンランド北部のラップランド州サンタクロース村は、クリスマスが近づくと世界中の子供たちから手紙が殺到し、
返事の代筆でボランティアが忙殺されるという。今回のものは1997年3月に、出張でこの村を訪れた虫仲間の岡田利承氏(当時北海道農試場長)のみやげである。
聞けばこの村の一帯は湖沼地帯で、毎年夏には膨大なヤブカの発生に悩まされているという。そのため防蚊ネットや防虫スプレーが必需品で、
蚊もまたありがたくない名物になっているとか。いわれを知ればナットクながら、良く言えば素朴、悪く言えば雑な細工のこんな特殊なオブジェを買う客がいるのだろうか。
翅の開帳63mm。
この村はオーロラ見物で大勢の日本人観光客も訪れるが、シーズンが冬のため、蚊の一件はまったく知られていない。サンタクロースの夏の生活も知られていないが、
きっとヤブカ叩きで夏も多忙に違いない。ちなみに、現地ではオーロラはありふれた自然現象として、話題にもなっていないとのことである。
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