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伊豆大島の北東部にある都立大島公園から三原山へ登る道の山側、海抜230mのところに、サクラ(被子植物類バラ科、ときにサクラ科)の巨木がある。公園の本体から離れているが区域内。
大島に現存するするオオシマザクラのなかで最古・最大のもので、度重なる噴火の溶岩や降灰を免れてきた。
しかし、老齢のうえ台風による被害などから、幹周り8mもある主幹は基部が地上1.5mまでしか残っていない。そこから十数本の枝が四方八方に伸び広がり、
支柱に支えられたり地に接し根を生やして株状になっているものもあって、複雑な形。枝張り東西24.7m・南北11.8m、樹高14m。
オオシマザクラは房総半島・伊豆半島・伊豆諸島、とくに伊豆大島に多く分布。ソメイヨシノの親の片方で、花の大きさを決める遺伝子が継がれている。
ソメイヨシノより開花期が早く、3月下旬に一重で芳香のある清楚な白い花を咲かせ、満開になったときには若葉がかなり出ている。
桜餅の葉の多くは、伊豆半島で栽培されているオオシマザクラの若木から採られる。花茶にも使われる。
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