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メ グ ロ



所在地:地域を定めず(主な生息地:東京都)
指定の経緯:
 昭和44年(1969) 4月12日天然記念物指定、52年(1977) 3月15日特別天然記念物指定(基準:動物(1))


メグロ
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 東京から南へ1,032kmの小笠原諸島の母島(北緯26度38分、東経142度9分)と、その付属無人島の向島などに生息する。以前はミツスイ科に分類されていたが、 DNA鑑定によりメジロ科の1属1種とされた日本固有亜種。

 全長14cm・翼長7cm・体重15gで、メジロよりやや大きい。目の周りに白い羽毛があるのはメジロと同じだが、その外側に逆三角形の黒色の隈取(くまど)りがあるのが特徴。 体の上面の羽毛は褐色がかった緑色、下面は黄色。

 常緑広葉樹林や果樹園に多くいるが、海岸から丘陵上部まで広く分布し、集落内でもよく見られる。人を恐れない。

 餌はシマグワ・ガジュマル・オレンジ・パパイヤ・ソテツ・バナナなどの実、アリ・オガサワラゼミなど昆虫、クモで、地上で採食することも多い。 パパイヤの花から吸蜜することもある。

 日中はほとんどさえずらず、4〜6月の繁殖期の日の出前にしきりにさえずる。つがいになると周年行動を共にし、夜は枝上で身を寄せ合って眠る。 これは接触就眠といわれ、メジロでも見られる習性。

 巣はヒメツバキ・タコノキ・モクマオウ・タケ・ガジュマルなどの高さ2〜12mの枝上に、雄と雌が共同で枯葉・樹皮・コケなどを運んで作る。 2〜4個の卵を産むと交代で抱卵。10〜14日で孵化すると、雛への給餌も共同で、幼鳥が成鳥と区別できなくなるくらいまでの長い間続く。

 明治43年(1910)、国の保護鳥として禁猟になった。


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