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コウノトリ



所在地:地域を定めず(主な生息地:兵庫県)
指定の経緯:
 昭和28年(1953) 3月31日天然記念物指定、31年(1956) 7月19日特別天然記念物指定(基準:動物(2))


コウノトリ
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 全長110cm・翼長60cm・翼開長200cm・体重5kg。全身が白い羽で覆われ、風切羽(かざきりばね)と太くて20〜27cmもある長いくちばしは黒色、 目の周りや喉の皮膚が裸出した部分と長い脚は赤色。尾は白いが、翼をたたむと黒い風切羽にかくれる。コウノトリ科。

 河川や水田などの低湿地で小魚・カエル・ミミズなどを、草地で昆虫・ネズミなどを捕食する。

 2月頃、雄と雌が共同でアカマツなどの高木、ときには電柱の天辺に木の枝や落ち葉で、真中に枯れ草を敷いた直径2mほどの巣を作る。 3月下旬から4月上旬にかけて1〜2日おきに1個ずつ3〜5個の卵を産み、交代で抱卵。30日で孵化すると、やはり共同で育てる。55日後に巣立つ。

 成長するにつれて声帯が退化し、孵化後150〜200日で鳴き声が出なくなる。代わりに、威嚇やコミュニケーションのため、 カタカタカタとくちばしを激しく打ち鳴らすクラッタリングをする。神経質で闘争心が強い。


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