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日光東照宮の入口になっている神橋(しんきょう)付近を起点として、日光街道(国道119号)8.5km・御成(おなり)街道(国道119号)10.7km・例幣使(れいへいし)街道(国道352号)13.9km・会津西街道(国道121号)3.9kmの四街道、
総延長37kmの両側にスギの巨樹が整然とそびえ立っている。
うっそうと繁って昼なおほの暗い巨スギの並木は、徳川家康の家臣松平正綱・正信の親子が2代にわたり、徳川幕府への報恩のため二十数年の歳月をかけて24,000本を植栽し、
家康の33回忌に当たる1648年4月17日(将軍は3代目家光)、日光東照宮に寄進したもの。
特別天然記念物と特別史跡に二重指定されている唯一の文化財で、「木の国宝」ともいわれる。世界で最も長いスギ並木としてギネスブックにも掲載。
しかし、現在の本数は最初の半分ほどの12,700本。樹の老齢化や自然災害で本数が減ってきたことに加え、近年は道路整備とそれに伴う自動車通行量の増加(排気ガス・振動・踏み固めの影響)、
宅地開発などによる生育環境の悪化で、毎年100本も枯れているほか幹に空洞ができたりしている。
幹周り平均7m、樹高は平均30m・最高40mではあるが、このうち健全なスギはわずか2%という深刻な状況になっていて、このままでは壮大な景観が失われてしまうおそれがある。
スギ並木の由来が記された並木寄進碑が4か所にある。神橋の近くにあるのを親碑、各街道の終点にあるのを境碑とよぶ。
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