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ホーム読み物コーナー > 日本の特別天然記念物【動物と植物】 > 日光スギ並木街道附並木寄進碑

日光スギ並木街道
附(つけたり)並木寄進碑



所在地:栃木県日光市・今市市
指定の経緯:
 大正11年(1922) 3月8日史跡指定、昭和27年(1952) 3月29日特別史跡指定、29年(1954) 3月20日名称変更・天然記念物指定、 31年(1956) 10月31日特別天然記念物指定(基準:植物(1))、 52年(1977) 3月16日・53年(1978) 3月16日・54年(1979) 3月20日・55年(1980) 12月5日・56年(1981) 12月23日・59年(1984) 1月11日・61年(1986) 12月9日・63年(1988) 6月13日・平成元年(1989) 1月9日追加指定


日光スギ並木街道
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 日光東照宮の入口になっている神橋(しんきょう)付近を起点として、日光街道(国道119号)8.5km・御成(おなり)街道(国道119号)10.7km・例幣使(れいへいし)街道(国道352号)13.9km・会津西街道(国道121号)3.9kmの四街道、 総延長37kmの両側にスギの巨樹が整然とそびえ立っている。

 うっそうと繁って昼なおほの暗い巨スギの並木は、徳川家康の家臣松平正綱・正信の親子が2代にわたり、徳川幕府への報恩のため二十数年の歳月をかけて24,000本を植栽し、 家康の33回忌に当たる1648年4月17日(将軍は3代目家光)、日光東照宮に寄進したもの。

 特別天然記念物と特別史跡に二重指定されている唯一の文化財で、「木の国宝」ともいわれる。世界で最も長いスギ並木としてギネスブックにも掲載。

 しかし、現在の本数は最初の半分ほどの12,700本。樹の老齢化や自然災害で本数が減ってきたことに加え、近年は道路整備とそれに伴う自動車通行量の増加(排気ガス・振動・踏み固めの影響)、 宅地開発などによる生育環境の悪化で、毎年100本も枯れているほか幹に空洞ができたりしている。

 幹周り平均7m、樹高は平均30m・最高40mではあるが、このうち健全なスギはわずか2%という深刻な状況になっていて、このままでは壮大な景観が失われてしまうおそれがある。

 スギ並木の由来が記された並木寄進碑が4か所にある。神橋の近くにあるのを親碑、各街道の終点にあるのを境碑とよぶ。


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