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東武野田線の藤の牛島駅に近い「藤花園(とうかえん)」にフジ(被子植物類マメ科)の巨木がある。ヤマフジに似ているが、つるは右巻きで、
毛がない変種のノダフジらしい。個人の所有物。
主幹の中心部は枯れていて、根元から分岐した10本あまりの幹が絡み合って伸び、老木の感を漂わす。根元の総周囲9m、主幹の根周り4m、
枝張り東西34m・南北17m。600m2ある棚の上を枝やつるが縦横に這っている。樹齢1,200年。
そばに樹齢600年の子株があり、これもあわせて指定されている。
5月上中旬に鮮やかな藤紫色の花が咲く。花房が棚からすだれのように垂れ下がり、最も長いものは2mもあって実に壮観。その芳香は2km先まで届く。
明治のころは3mにも及ぶ花房をつけ、「九尺藤」とよばれていたらしい。いまなお毎年見事な花を咲かせるため、1tもの油粕や酒粕が年4回施されている。
酒粕は花の艶を引き出す特効肥料で、2月に寒肥として施される。
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