(※写真をクリックすると大きな 画像をご覧になれます)
|
シンパクは裸子植物類ヒノキ科に属し、東北地方南部以南の海岸、まれに山地に自生している。イブキ(ビャクシン)の変種で「ミヤマビャクシン」(深山柏槙)ともいう。
雌雄異株で生長が著しく遅い。
小豆島には「島四国」と称される八十八巡拝霊場があり、その第五十四番札所で島の西部にある宝生院の境内から、わが国最大のシンパクが集落を見下ろす。
幹周り21.3m・樹高20mで、地上1mのところから三方に裂開したように支幹が出ている。それらの元の部分の幹周りは、西向き6.2m・南向き7.8m・北向き7.3mで、
東西24m・南北23mに枝を広げている。支幹の赤褐色で荒々しい肌には、青々としたコケが生えている。主幹の基部は空洞になっているところもあるが、
樹勢はきわめて旺盛でたくましさを感じさせる。樹齢1,500年以上。
シンパクの葉形には鱗状(ヒノキ葉)と針状(スギ葉)があるが、このシンパクは雄株で鱗状葉。このような巨木でも「先祖がえり」といわれる若い針状の葉が見られることがある。
4月には小枝に雄花が咲く。
|