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立花山(標高367m)は、福岡市東部の平野に突き出て独立したようにあり、常緑広葉樹林で覆われている。その中に、大規模でまれなクスノキの自然林がある。
クスノキは、春は淡紅色や黄緑色の若葉、夏から冬は濃緑色の大きく盛り上がった樹形になるため、遠方からでもそれとわかる。
六合目から山頂近くまでの南東斜面を主に原生林が形成されていて、3,000本あり、そのうち600本は樹齢300年以上。ここがクスノキ林の北限とされる。
樹高30m・幹周り3m以上のものが多く、最大のものは「七股スギ」で幹周り15m。
立花山に見事な原生林が残っているのは、大木が多かったこと、江戸時代に「御留山(おとめやま)」として伐採が禁じられたこと、さらに近代は国有林として保護されてきたことなどによる。
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