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青島は、日向灘に半島状に突き出た周囲1.5km・面積4.5haの平坦な小島。
近海を黒潮が流れ、温暖な気候で雨量が多い。そのうえ、昔から青島神社の神域(社有地)として保護されていた植物が自然のまま残っており、
熱帯性・亜熱帯性の植物27種を含む200種が繁茂している。北半球最北のヤシ科植物の群生地でもある。
亜熱帯性植物の代表がビロウ(被子植物類ヤシ科)で、4,300本を数え全群落の80%を占める。最高樹齢は300年。春に開花し、晩秋に熟して落ちた実が翌春発芽する。
ビロウの他には、アオノクマタケラン・クワズイモ・オオイワヒトデ・オオハマグルマ・ハマナタマメ・ダンチクなどが多い。
ビロウ林の成因としては二説ある。南方から黒潮に乗って漂着した種子か生木(せいぼく)が活着して繁茂したとする漂着帰化植物説と、
第三紀以前に広く繁茂していた高温に適する植物が、気候の変化したあと温暖なこの島の海岸部に残存したとする遺存説で、後者が有力。
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