バラ・アラカルト |
バラの呼びかた | バラの品種名 | バラの香り | 食用バラ |
バラの歌 | バラのふるさと | シエクスピアとバラ | クレオパトラとバラ |
バラ戦争 | 日本のバラ野生種 | 世界最古のバラ樹 | 英国バラ会 |
日本バラ会 | バラとことわざ | 世界のバラ賞 | 黄色のバラ |
バラの系統分化 | 世界の主なバラ育種会社 |
★バラの呼びかた |
昔の方言では、バラを「ウマラ/ウバラ(荊棘・茨)」と言い、ウマラ → ウバラ → バラと転化したとみられています。漢字の「薔薇」は中国ではソービ/ショウビと読みます。
バラの方言としては、「バイラ(九州)」、「シロヒゲ(長崎)」、「グイ(四国)」、[カタラ(中国)]、「バイタ(東北)」、「ナツツバキ(関東)」などがあります。 |
★バラの香り | ||
なお、バラ香水の主産地はブルガリアで、エッセンスの輸出先の筆頭はフランスです。1kgの香水を得るには1haのバラ園が必要とされ、150万枚にも及ぶバラの花びらを採集しなければなりません。 |
★食用バラ |
実だけでなく、バラの花びらも三杯酢やジャムにして食べることができます。バラ酒は各国で作られ、とくに頭痛に効果があると言われています。 ローズティーもバラの香りと薬効を手軽に楽しめます。北海道ではハマナスの赤く熟した実の果肉からジャムを作ります。 |
★バラの歌 |
「バラが咲いた」、「百万本のバラ」などバラの歌は沢山ありますが、世界的に有名なのはシューベルトとウェルナーの「野バラ」ではないでしょうか。 日本の小学唱歌で菊を歌った「庭の千草」の原曲はアイルランド民謡「夏の終わりのバラ」で、詩人トーマス・ムーアが1815年に作詞したものです。 |
★バラのふるさと |
近代バラは数種の野生種をもとにヨーロッパで交配を繰り返して改良されてきたものですが、これら遺伝資源の多くは中国や日本など東洋原産の植物がほとんどです。
記録によりますと、中国のバラであるロサ・シネンシスは1768年、ロサ・ルゴサ(ハマナシ)は1779年、ロサ・インデカ(ティーローズ)は1789年、
日本のロサ・ムルチフローラ(ノイバラ)は1804年、ロサ・バンクシア(黄バラ)は1807年に、それぞれヨーロッパにもたらされました。
これらバラの原原種をさらに辿っていくと、ついにはヒマラヤの山麓にたどり着くかもしれません。 ヒマラヤ周辺地域をバラの発祥地とする説はかなり有力視されています。 |
★シエクスピアとバラ |
ある学者の調査によりますと、シエクスピアは36篇の劇と154篇の詩を作りましたが、その中でバラにふれている場面が50箇所以上あるそうです。 シエクスピアのバラ観はギリシャ流といわれ、バラを美や愛のシンボルとして受けとめています。なお、ローマ流のバラ観は、バラをはかない人生にたとえます。 |
★クレオパトラとバラ |
クレオパトラは大のバラファンで、ローマからシーザーやアントニウスをエジプトに迎ええる時、宮殿全体をバラで飾り、廊下にはバラの花びらを厚く敷きつめて歓迎しました。 また、クレオパトラはバラの花びらを浮かべたお風呂を楽しみ、当時、金の何倍もした高価なバラ香水もふんだんに愛用したと伝えられています。 |
★バラ戦争 |
英国で王位継承をめぐって、1455年から30年間に「バラ戦争」といわれる内乱が起こり、赤バラを紋章とするランカスター家と白バラのヨーク家が争いました。
結局,ランカスター派のヘンリー(七世)が勝って王位に就き、ヨーク家のエリザベスを妃に迎えて戦いは終わりました。 今日の英国王室の紅白のバラを組み合わせた紋章はこのようにして生まれました。 |
★日本のバラ野生種 | ||||||||||
|
★世界最古のバラ樹 |
ドイツ北部にヒルデスハイムという町があります。この町のミカエル教会の庭に世界最古のバラの樹が生えており、西暦815年に植えられたと伝えられています。 |
★英国バラ会 |
英国王室の後援で1876年に「ナショナル・ローズ・ソサイティー(NRS)」が創設され、バラの普及や栽培改良を意図して活動しています。
現在の会員は6万人を越えています。 主な行事としてはバラ年鑑「ローズマニュアル」の刊行と夏秋のローズショウの開催です。 |
★日本バラ会(JRC) |
バラの普及や栽培改善を目的に1950年に設立され、全国に8つの支部を擁して会員間の情報交換をしています。また、さまざまなバラの研究や勉強会、見学会、 栽培指導などを通じて全国の緑化推進に貢献しています。 |
★バラとことわざ | ||||||||
なお、キリスト教では白バラを純潔・美・貞節、赤バラを殉教の象徴にしています。 |
★世界のバラ賞 | ||||||||||||||||||
|
★黄色のバラ |
日本では17世紀にすでに黄色のバラが栽培されていましたが、ヨーロッパで黄色のバラがみられるようになったのは1837年に 「ペルシャンイェロー(Rosa foetida persiana)」がはじめて伝わってからです。四季咲き大輪の黄色バラが生まれたのは20世紀になってからで、 「ペルシャンイェロー」を遺伝資源として「ソレイユ・ドール」のような品種が育成されました。 |
★バラの系統分化 | ||||||||
|
★世界の主なバラ育種会社 | ||||||||||||
|
目次 バラの歴史 バラの種類
バラの育て方 バラ・アラカルト プロフィール