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菊の仕立て方/小菊



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懸崖作り   杉作り   造形  
ポットマム   クッションマム   盆栽作り  
直幹仕立て   双幹仕立て   岩付け・木付け盆栽  
盆栽懸崖   柳仕立て   筏吹き・根つながり  
寄せ植え   木付け

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 山菊と呼ばれる小菊は、丈夫で芽吹きが良く、花付きも良いので作る人の思うがままに、いろいろの形への仕立て方が出来ます。
小菊盆栽

懸崖作り

 摘芯をくり返して、花の滝のように崖から垂れ下がった形に仕立てるもので、古くから広く作られる前垂れ型と、静岡からひろがった静岡型があり、 数十cmの小型から2mを越える超大型まで作られます。

前垂れ型懸崖
静岡型懸崖
小型懸崖

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杉作り

 懸崖用の小菊を使って杉の木の形に仕立てるもので杉作りと呼びますが、立懸崖とかローソク作りと呼ばれることもあります。 花壇に立体感が出ますので総合花壇には欠かせないものです。菊花展では優劣を競うよりも、会場全体のふんいきを盛り上げるのに大きな役割を果たしています。 高さ1m以内の小型が一般家庭用におすすめです。

杉作り
(右端の3本)
小菊の小杉作り
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造形

 懸崖用の小菊を使って動物や鳥等の形に仕立てるもので、大きなものは五重塔やお城、富士山などが作られます。 比較的小型のものは最初から苗を植込んで摘芯誘引して形作りしますが、キリン等の大型は箒作りのような大苗を沢山作っておいて型枠に植込んで仕上げます。 五重塔は各段毎に分解して仕立てておいて開花してから組立てます。

小菊で作った五重塔
と懸崖作り
タコとタイの造形
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ポットマム

 アメリカで育成された、矮性で花付の良い華やかな色彩の中輪菊を使った仕立て方で、昭和30年頃日本に導入され発展したものです。 営業用に電照やシェード処理して周年生産されますが、趣味園芸では7月中旬挿芽、8月初旬5号鉢の鉢縁に5本の苗を植付け、 1回摘芯してBナインで草丈30cm位に育て、1鉢に15〜20輪の花を咲かせます。

 セイトム、セイジャワとも精興園育成の素晴らしいポットマム品種です。

セイトム
(淡黄)
(ラブリーマム)
セイジャワ
(ピンク)

精興園提供
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クッションマム

 自然に芽止りして分枝をくり返し半球形のクッション状になる性質の菊ですが8月上旬に一度突出した部分を刈込んで整形しますときれいな半球形になります。 5月初旬挿しで9号鉢、6月初旬挿しは7号鉢に丁度良い大きさになります。7月初旬に挿し、5号鉢で仕立て蕾が色付いてから花壇に植込んでも見事です。 プランターだとカマボコ型になります。初心者におすすめ。

クッションマム
5号、7号、9号
 懸崖用の小菊で摘芯をくり返してクッション状に作ると、本来のクッションマムより花付きが密で見事です。

懸崖用の小菊で
作る玉づくり
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盆栽作り

 山菊と呼ばれる小菊の中で節間が詰まって幹の太りやすい品種を使って盆栽に仕立てるもので、1年間で古木の風格を生み出します。 花が終わると地上部は枯れてしまいますが、上手に管理して幹や枝が枯れないように越冬させ、同じ株を数年連続して菊花展に出品する人もいます。 各地にいろいろの流派があって競い合っています。

盆栽花壇

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直幹仕立て

 直立した樹形で力強い幹と株元が大切です。

小菊盆栽 直幹仕立て

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双幹仕立て

 大小二本の幹をバランス良く、力強い幹と株元を見せます。

双幹盆栽

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岩付け・木付け盆栽

 形の良い岩や古木の上に苗をとりつけ風雪にさらされた古木の風格と太く長い根の見事さを見せるものです。福井県には特別大型に仕立てる盆栽があり、 大型盆栽と呼ばれています。

岩付け盆栽

木付け盆栽

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盆栽懸崖

 幹を太く、根張りよく育て、崖から垂れ下がった老松の風格をもった懸崖盆栽です。

盆栽懸崖

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柳仕立て

 枝が細く垂れやすい品種を使って柳の木のように仕立てます。

岩付けの盆栽懸崖と柳仕立て盆栽

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筏吹き・根つながり

 3〜4本の枝を倒して、枝の各節から出る芽を樹木状に仕立てるもので、下が筏状になるため筏吹きと呼ばれ、どうやって作るのか、 とよく質問される仕立て方です。同じような形で一列のものは根つながりと呼ばれます。

根つながり

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寄せ植え

 楕円形や長方形の浅鉢に大小数本〜十数本の樹木型に仕立てた苗を植え込み、林や森を表現する仕立て方です。 鉢面の適当な空間とコケのつけ方で広さや奥行き感を出します。

盆栽花壇
(中央が寄せ植え)

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木付け

 枝ぶりの良い木を鉢にとりつけ、木の裏側に木の大きさに合わせて何本かの小菊苗を植込んで仕立てるもので、木に菊を添わせることから、 名古屋など、木添えと呼ぶところもあります。

大型の木付け

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